永六輔研究の際の名著「上を向いて歩こう」(岩波書店刊)の著者佐藤剛に名曲が出来るまでの秘められた真実を訊いた。詳細な取材に基づいた証言からはあまり知られていない永六輔の素顔が見える。
「上を向いて歩こう」の永六輔さんと私
作家、音楽プロデューサー。1952年岩手県生まれ。明治大学を卒業後に音楽業界誌『ミュージック・ラボ』で営業と編集に携わる。1977年よりシンコーミュージックで甲斐バンドのマネージメントとプロデュースを担当、後に独立。1989年からザ・ブーム、ザ・プライベーツ、ヒートウェイヴ、スーパー・バター・ドッグ、中村一義、小野リサ、由紀さおり、マルシアなどをプロデューサーとして手がける。その一方では日本の歌謡曲を研究することで、スタンダード・ソングの概念を定着させて音楽シーンの活性化をめざす。著書に『上を向いて歩こう』(岩波書店、のち小学館文庫)『黄昏のビギンの物語』(小学館)『美輪明宏と「ヨイトマケの唄」~天才たちはいかにして出会ったのか』(文藝春秋)など。
フリーアナウンサー。 立教大学文学部日本文学科卒業。TBSにアナウンサーとして入社。数多くのラジオ、テレビに出演した。5年後にはフリーとなる。テレビでは、「3時にあいましょう」「世界音楽祭」「歯の時間」などの司会を務める。ラジオでは入社2年目から始まった「永六輔の誰かとどこかで」(全国ネット)の永六輔のパートナーとして永が亡くなった2016年まで49年間相手役を務めた。並行して始まったTBSの長寿番組「森本毅郎スタンバイ」は27年になる名コンビとして現在も放送中。その経験を活かした講演活動、話し方研修、朗読会なども多数。著書「あったかい言葉で話したい」(大和書房)他。